2020.06.13
トピックスでたびたび取り上げさせて頂いている『音楽脳』ですが、音楽に特化した神経経路があるそうです。同じ音でも話し声を処理するのとは違い、読む聞く話すというのは『言語脳』で『音楽脳』を抑制する働きがあるそうです。西欧人は「持続母音」は非言語と捉え、純音(1つの周波数)も『音楽脳』で捉えますが、日本人は『言語脳』に移動してしまうそうです。話し声だけでなく虫の音など自然音も『言語脳』に移動してしまうのだそうです。こんな例があります。一流企業を退職し、賞等取った凄い先生についているのですが、上手くならないと言ってる方がいます。頭が良いし先生の注意もよく分かるのですが、何故上達しないか納得出来ないようですが、この『音楽脳』が使えないと、楽器は上達出来ません。確かに目に見えない「脳」の使い方ですが、『言語脳』を使わない工夫をする事で『音楽脳』を使えるようになります。ピアノを始めてすぐ、教材を使わないメリットがここにあります。教材を見る事により『言語脳』が優先されてしまうのを防ぎピアノを弾く時『音楽脳』を使う習慣をつけさせます。これはとても大切です。この意味で〈探り弾き〉や〈移調〉〈暗譜〉は大事です。