2020.06.09
随分前に、「絶対音感」という本が発売され(2002年)読んでみた。その本には著者が43年間に子供たちを訓練してきたプログラムを集大成しCD化したものも付いていた。そのCDをstay homeの間に聴き返してみた。〈ドー〉〈ドー、ドー〉〈ドー、ドー、ドー〉というふうに細かい作業を根気よく聴いて、音が増え違いを覚えたら聴いた音に対し、色別の札を挙げるという方法である。そして絶対音感が習得できるのはごく限られた期間のみで、これを逃すとほとんど不可能です。これは生涯消える事のない知的財産です。と書かれてある。それでこれを当教室でやっているかというと、Noである。札挙げで遊びのようと思うけど、、では代わりにどうすれば音感が付くのだろうか。盲目の辻井伸行さんを例にすれば分かり易いが、『目を閉じて暗譜』するのが良い。そうする事で『音を聴く脳』が発達する。目を開けていると、目で見る脳、楽譜を理解しようとする脳、が指を動かせと働き、これが無ければ、「音」をキャッチする脳が、指を動かす命令を出せる。『音』の所に指が運ばれ、ミスタッチも少ない。何よりも楽しく身に付く。お薦めです。但しCDのような地道な作業を否定はしません。