2020.06.06
朝ドラ「エール」の中で千鶴子さんが留学先から音に送った手紙の中に、出てきました。『ラフマニノフ』(1873~1943年)はロシア人です。ピアノを勉強している人からすると、手の大きい人向きだね、という会話になります。5本の指をめいっぱい開いて、6つの音をffで押さえるとかが楽譜に出て来ます。しかも連続で。だから手の小さい人は絶対という程、選びません。両手で10音位同時に鳴らすとかも、頻繁ですから。彼の人生の中で演奏活動が出来なかった時期があります。それは、戦争です。「音楽とは心の喜び」「音楽というものは平和で平穏な所でないと成立しないものだ」と語ったそうです。これらの言葉の生まれた背景を知る事で、彼の残した名曲(フィギュアスケートなど使われる)の数々に近づきたいものですね。演奏活動出来なかった時期に祖国(亡命していた)を憂い、救援活動を行ったそうです。コロナのこの時期、演奏活動出来ない音楽家は沢山居ますが、改めて「音楽」の在り方について考えるきっかけにもなった事でしょう。「ピアノ」はstay homeで出来る素晴らしい事です。この幸せも今しっかり実感できます。