2020.05.14
今年は、5年に一度の〈ショパンコンクール〉でした。オリンピック同様に延期になってしまいました。前回の一位は、韓国人が初めて優勝しました。名前は、〈チョ.ソン.ジン〉さんパリで学んだ男性です。21歳。3位は、シンガポール人の、〈ケイト.リウ〉さん。アメリカで学んでいる21歳です。私は、〈ケイト.リウ〉さんに惹かれます。いつもモノトーンの紺や白のシンプルなロングドレスで、大きな演奏会でもお化粧はしていません。アクセサリーは、ピアニストはあまりしないブレスレットを左手にしています。お顔は、日本人に少し似ていて、あどけなさの残る可愛い方です。ある批評家は、作曲家の魂と交信しているかのような演奏とも言ってるように、抜群のテクニックでありながら、時々上を向いたり、目をつむったり、醸し出される雰囲気に飲み込まれます。1つ1つの音は、どんなに速くても必ず『歌っている』のがよくわかります。全部の音に魂がこもっていて、明瞭で透明感ある音色でフレッシュさを感じます。凡人がよく、発表会で間違ったり音を外すのは、〈全部の音〉を〈歌って〉ないからです。一流の演奏家は、特に間近で聴いたりすると、1つ1つの音が〈歌って〉いるのが、伝わってきます。例えどんなに速く弾いてもです。一位の〈チョソンジン〉も実際コンクールを聴いてきた人が言っていましたが、1つ1つの音の粒が本当に揃っていて、優勝するなと感じたそうです。こういう、〈音〉を〈歌う〉〈音楽脳〉は、幼少期に作られると良いですね。良いピアニストを聴いたり、〈良く歌う〉事で良い〈音楽脳〉も作られるので、ぜひ良い耳を作りましょう。