2020.05.07
アンサンブルは家ではなかなか出来ないかもしれない。しかし、他の楽器が居ないから出来ないわけでもなく、「右手のメロディー」に「左手の伴奏」だってアンサンブルなのだ。レッスンの中で、生徒さんに右手を弾いてもらい、左手は先生が弾く。次に、左右の手を交代して、先生と生徒さんで合わせる。片手なので、相手のパートの音は聴き易い。なので、自分が弾いている時に別のパートも歌い易くなる。つまり、頭の中で2つの違うメロディーを同時に歌う事が出来る。こうする事で、普段両手奏を弾くと、頭の中で主になるメロディーばかり追うのでなく、伴奏部分の音の大きさ、音色、そして、混じりあった音を聴く『耳』が育つ。1人でやっていると、耳は1つの優位な方を追ってしまう傾向があるが、ピアノという楽器の、左右別々に表現するという、難しい特徴のコントロールが出来るようになる。これは、極初歩の曲からすべきで、とても有効な練習方法である。これらが、違う楽器とのアンサンブルの時に非常に役に立つ。