2020.04.30
奇才、天才、異端児と様々な評価をされている『グールド』はバッハに傾倒したピアニストでカナダ人。『グールド』の名を世に広めたのが、バッハの〈ゴルトベルク変奏曲〉です。1950年頃、バッハはチェンバロ(バッハ当時に使われていたピアノの前身の楽器)によって演奏するのが正統派でピアノに華やかさを求めていなかったのですが、ピアノによるバッハ演奏を一芸術として、普遍の光を与えたのが、『グールド』です。1972年のSF映画「スローターハウス5」(主人公が大戦下と宇宙を時空を越えて行き来する)で『グールド』が音楽を担当しました。『グールド』の奇才ぶりがぴったりバッハにはまり、独特な雰囲気です。モーツァルト、ベートーヴェンとは違うバッハの曲は、チェンバロで聴くと、時代が遡り、より良さが分かります。