2020.04.24
コロナウィルスは、悪い事ばかりでないと、解説にあった。それは、空気がきれいになった事だ。地球環境に、人間に、警告を発したのである。スウェーデンの地球環境家、16歳の〈グレタ.トゥーンベリ〉さんが、心の底から身体全体で訴えていた姿は、目に焼き付いた。コロナウィルスのせいで、経済活動の停止、ガソリンを使う車の減少等で、『地球』はほんの少しだけど、息を吹き返した。ベートーヴェンは、木々にあふれた小道を散歩しながら、曲の構想を練ったとも言われている。ベートーヴェンのシンフォニー『田園』はそんな、木々のささやきから始まっている気がする。人々の今迄の日常に固執していると、不満ばかり出るけれど、この機会に、木々のささやきに耳を傾けてみたらどうだろう。コロナがあっても、街路樹や小さな雑草さえも変わらず、小さな花を咲かせている。ベートーヴェンになった気分で、たわいもない葉や花に気持ちを寄せてみるのも悪くない。