2020.04.22
『マズルカ』はポーランドの農民たちが歌い踊り継いできた3拍子の踊りのこと。ショパンは14歳の時、農村で夏を過ごしてマズルカを直に聴き、祖国ポーランドの風土と共に作品に昇華させました。特徴は、1つはアクセント。同じ3拍子でも1拍目が強い「ワルツ」と違い、『マズルカ』は2拍目か3拍目にアクセントがくる。この事が素朴な印象を与え、第23番ニ長調は民族舞曲の持ち味を存分に生かしており、思わず踊り出したくなるほどです。家に居る事が多い今日この頃、今迄のたわいもない日常を思いだし弾く『マズルカ』がなぜか、心を落ち着かせてくれます。