2020.03.22
辻井伸行さんは、生まれつき目が見えないピアニストです。目が見えないけれど、ピアノは弾けるのです。幼少期のピアノとの出会いは、お母様が2歳の伸行さんに、オモチャのピアノを与え、「オモチャのチャチャチャ」や「ドレミの歌」を歌うと、一緒に弾いたのがきっかけでした。右手のメロディーに、左手で合う音を付けていました。音の出る位置に自分の指を持っていく感じで、探り弾きですね。鍵盤は見えないけど、頭の中に『音』は全て鳴っているから弾けるのです。ピアノを習うのに、初めから、楽譜を出してはいけないのです。まず『音』に反応する〈脳〉を作るのが先決です。『音』が〈頭〉の中に溢れるように、沢山のピアノ曲を「目をつぶって」聴きましょう。