2020.03.10
『マズルカ』1番多く60曲書かれました。ポーランドの素朴な舞踏音楽を優雅な楽曲に生まれ変わらせました。『エチュード』有名な〈12のエチュード〉はバイオリニストのパガニーニの凄まじいテクニックを見て、技術の極限を切り開こうと作曲され、その難易度の高さは、「(手指の骨折に備え)外科医を横におかなければならない」と言われた程でした。『ノクターン』繊細で華麗な演奏は「ピアノの詩人」そのもので、これにより、パリで一気にサロンのスターの座に登り上がりました。『プレリュード』24全ての調を使い、目標としてきた〈バッハ〉の影響です。中でも、「雨だれ」と名付けられた作品は、マヨルカ島の僧院の屋根に落ちる雨音に導かれたとされ、自然音さえ、正確な音階に聞こえる絶対音感の賜物を想像させます。