耳コピ(楽譜を見ないで弾く)事のメリット、デメリット
2019.06.09
聴力は、6歳位にかけて、ぐーん、と発達します。以前取り上げましたが、赤ちゃんが言葉を覚えるのに、本を見て読んで覚えませんよね。本など読んで理解する事は小学生になってから、発達します。だから、ピアノもこの人間の自然な発達に乗って、まず耳から<音のシャワー>を沢山浴びて、その音が、ピアノの鍵盤のどこから、発するか覚えるのです。だから、耳コピは、良い事です。でもだんだん複雑な曲になれば、耳コピだけでは追いつきません。そこで人間は、<楽譜>というものを発明して、書き留める事を始めました。<楽譜>には、スラーや強弱、テンポなど細かく書かれています。それらは、曲の正しい理解と表現には欠かせないものです。演奏者は、作曲者の心を知り共感し<演奏>という形で表現します。ジャズなどと違い、クラシックの音楽は、作曲者の意図を知り自分も共感して、表現するものなので、曲を勝手に弾くと曲の意味が違ってきてしまいます。だから、<楽譜>を読む事の大切さを知りつつ、耳コピはokと思います。