2019.05.24
先月亡くなったWienの巨匠、イエルク.デームスさんは、<エキエル版>のショパンの楽譜の校訂をなされました。
先に<スラー>のお話をさせて頂きましたが、正しい解釈ができないと、作品に込められた作曲者の意図が間違ってしまいます。その為、ピアノ曲を弾く時、まず「何版にするか」先生と相談したり、友人に聞いてみたりします。
しかしながら、現代のように、録音で実際残っているわけでもなく、印刷技術も発達していたわけでもないのですから、解釈は難しいものです。
ちなみに、私は、<ショパン>に関しては、「エキエル版」「パデレフスキー版」「ヘンレ版」「ウィーン原点版」「コルトー版」「全音楽譜」を持っていて、<スラー>の違いがそれぞれで、練習の時立ち止まっていると、とても迷ってしまいます。