2024.11.17
すっかり涼しくなりました。良い季節になり、新規のお問い合わせをチラホラいただいております。
ピアノレッスンで大切にしていること、これは先生によって様々だと思います。正解、不正解があるものではありません。先生自身が学んできた過程、音楽に対する姿勢などが表れるのだと思います。
一例に過ぎませんが、私がレッスンで大切にしていることを挙げてみたいと思います。
まず、音符が読めるようになること。
音符は、ポップスでもジャズでも共通のものです。それどころか、世界共通です。世界中、どこに行っても、コミニュケーションツールとして役立ちます。
弾きたい曲を弾けるようになるためにも、読譜が出来ると良いと考えいます。
私自身、譜読みが得意なので、色々な曲を弾くことができました。
少しずつで良いので、一人で楽譜を読めるようになってほしい、と思っています。
次に、出来ないことを出来るようにする力が身につくこと。
ピアノに限らず、音楽のレッスンでは、出来ないこと、弾けない曲の連続です。何十年、弾いていても、新曲は(曲のレベルにもよりますが)練習しなければ弾けません。
逆に言うと、すぐには弾けなくとも、練習すれば弾けるようになるわけです。
続けていくうちに、出来ないことは練習すれば出来るようになるんだ、とわかります。
音楽以外の場面でも、役立つ考え方では、と思います。
そして、何より楽しむこと、続けること。
本当は、これを一番最初に挙げたかったのですが。
本当の意味で、楽しめるようになるには、ある程度の訓練=テクニックが必要かも知れません。訓練も楽しく取り組めるよう、工夫しているつもりですが、時にはつまらない時もあるかも知れません。
でも、自分の思いを音に乗せられるようになれば、ピアノは本当に楽しいのです。
反田恭平さんが、努力した先に、とても楽しい世界が待っているということを、ピアノの先生方は生徒さんに伝えてほしい、と言っていましたが、本当にそのとおりだと思います。
自分の音を聴いて、楽器を鳴らしてみましょう。色々な曲を弾いてみましょう。楽しくなると思います。
憧れの曲がある場合、すぐにはその曲に取り組めないかも知れません。一足飛びに習得する事は出来ないのです。でも、続けていれば、必ず辿りつきます。その時には、自分の思いを音に乗せて演奏出来るようになり、本当に楽しい世界が待っています。
私はピアノが大好きです。
もしかすると、堅苦しい考え方かも知れません。でも、好きだからこそ、適当にせず、真摯に取り組みたいです。
私自身、様々な先生方のレッスンを受けてきましたが、先生方からいただいた姿勢を、生徒さんにも伝えていきたいと考えています。
音楽への敬意を持って、美しさに感動する心を育てて欲しいです。