2026.09.16
こんにちは!
こころを育むピアノ教室 です。
お立ち寄りいただきありがとうございます。
レッスンの多様性
9月のレッスン、1回目。
一番最初の生徒ちゃんが少し遅れてやってきました。
LINEを見ると、お母さんから
「遅れます」との連絡、そのあと、もう一通。
「本人が辞めたいと言っています。
自分の口で言うようにと言っています。
すみません。でも連れて行きます」
そんな内容でした。
この子、以前から時々「辞めたい」
と言うことがあります。
でも、この半年くらいは、そんなこともなくて。
8月の引き合い会ではバッハを弾きました。
そしてちょうど、ハロウィンパーティーやクリスマス会に向けて、新しい曲を渡したところ。
なので、私の中では
「たぶん……新しい曲がちょっと長くなったから、譜読みが面倒になったのかな?」と思っていました。
ところが。
本人がレッスン室に入ってきたら、
いつもとちょっと様子が違う。
絶対に私と目を合わせない。
あれ?何かあったのかな。友達と何かあった?
30分のレッスンの中で、いろいろ話をしてみました。
「練習するのが嫌?」……首を横に振る。
「新しい曲が嫌?」……首を横に振る。
「先生が嫌いになった?」……首を横に振る。
まぁ……本人を目の前にして
先生が嫌いですなんてなかなか言えないよね(笑)
「ここに来ること自体が面倒?」……違う。
「お友達と何かあった?」……違う。
「お母さんに何か言われた?」……うん。
「何を言われたの?」……黙る。
「練習しなさい、とか?」……うん。
各家庭、それぞれ声かけの仕方はあります。
私の中では、
「練習しなさいって言われるのはまぁ……あるよね」
と思いましたが、「そうなんだね」と返しました。
それでも、ずっと私と目を合わせない。
なんだろう。なんだろう。
何がこの子の中で起こっているんだろう。
そう思いながらレッスンを続けました。
そして、最後のほうになって私は言いました。
「今日、先生が『どうしたの?』って聞いたら、
ずっと首を横に振るか、縦に振るかのお返事しかないでしょう?」
「それは先生、ちょっと悲しいなぁ。」
「だってね、どうしたいのかが分からないと、先生もどうしていいのか分からないんだよ。」
「もし、それをお話しするのが嫌だったら、
お手紙でもいいよ。
先生に書いてくれたら嬉しいんだけどなぁ。」
ここで、ひとつ付け加えておきたいことがあります。
「行きたくない」と言う子に対して、
私は全員に同じ言葉をかけるわけではありません。
ケースバイケースです。
言わないほうがいい子もいる。
そっとしておいたほうがいい子もいる。
その子によって、伝える言葉も違います。
この子には、「あなたの気持ちを聞かせてほしい」
ということを伝えたかった。
そして、レッスンが終わる時間になりました。
もう、ほぼ終了。その時、ふと思いついて、
「せっかく今日来たんだからさぁ。」
「ほら、来月ハロウィンパーティーがあるでしょ」
「今日はピアノ弾きたくなかったら
弾かなくてもいいからさ。」
「ハロウィンパーティーの準備、手伝ってくれる?」
そう聞いてみました。すると……「うん、うん。」
そして、やっと声が出ました。「行く。」
あぁ。よかった。
今日は、ピアノを弾くことよりも、
この子がここに来ることのほうが
大事だったのかもしれない。
レッスンって、本当にいろいろです。
ピアノを弾く日もあれば、音楽の話をする日もある。
たくさん練習してきた日もあれば、
ほとんど弾けない日もある。
そして時には、
「ピアノを弾かないレッスン」もある。
でも、それもレッスンなんだと思います。
その子が今、何を感じているのか。
何に困っているのか。
何なら、もう一度ここに来たいと思えるのか。
そんなことを一緒に探すのも、
私の仕事なのかもしれません。
そして、2週目。
この続きは、また次回に😊