2014.04.05
昨日来た生徒さんは、バッハのインベンションに取り組んでいましたが、長いテーマの処理に少してこずっているようでした。何度も和声の色を変えるテーマには、さまざまな対旋律が可能なので、その分複雑になるしまとめが難しくなるわけです。
しかし、緊張緩和が繰り返されるこの構造が音楽をすばらしいものにしていることを指摘すると、理解できたようで、一段とよくひいてくれました。曲の全体におけるゼクエンツもよく理解できてひいているようでした。
バッハの指導は版の問題といい、迷いが多い難しいものですね。やりすぎるとロマン派風にもなりかねない・・。深く勉強するほどバッハを演奏する厳しさを感じるのだと思います。