2026.07.29
日曜日、チェロの横坂源さんとピアノの田村明子さんのコンサートに行ってきました。言うまでもなく素晴らしい演奏でした。特にショスタコーヴィチ作曲チェロソナタOp.40は最高でした。演奏を聴いて感じたことがあります。「ブレス!」=「息つぎ」です。当たり前のことと言えばそれまでですが、日ごろピアノをお教えしていて、よく思うことはこの「息つぎ」です。ほかの楽器はブレスを合図にピアノの伴奏や他の楽器と合わせますし、歌も朗読なども、ソロでもアンサンブルでも同様にします。ピアノ演奏も。でも、極端に言えばピアノは息を止めても弾けます(ある程度のところまで)。フレーズを意識して演奏することはとても大切なことです。しかしながら、これを自然にできる人がいません。日頃、お教室では歌詞がついた曲ならば、一度歌詞だけを声に出して読むことや、フレーズが書いてあれば意識して弾く。書かれていない場合はメロデイラインを見ながら、どこでブレスをしたらよいか考える・・・など、気を付けるだけでがらりと演奏は変わります。生徒さんに国語の教科書をもってきてもらい、文章についている句点や読点を意識して読んだりしながら、息つぎを学ぶレッスンをしています。昔、トロンボーンをやっている方がレッスンにいらっしゃいました。ブルグミューラーの講座を実施した終わりに、前のほうに歩いていらして、いきなり「先生、私は昔弾いたブルグミューラーですが、また弾きたくなったので、教えてもらえませんか?」と・・・言うではありませんか。驚きましたが私は「いらしてください」と、即答しました。そしてレッスン初日、「スッ」と息を吸ってから弾き始めたのです。まさしくこの音、私が演奏会でチェロの音より先に聞いた「ブレス!」。横坂源さんのチェロ、また聴きに行きたいと思います。