2025.12.04
♯が2つの曲に挑戦中の女の子ちゃんのレッスン
途中で♯をぽとんと落としてしまったみたいで
ちょっと違う音が聞こえてきました
「ん? 何の音が間違えたのかな?」
「この曲、どの音に♯がついているんだっけ?」
と声をかけたら…
「もうっ! そんな言い方しないで! 普通に“ドに♯をつけて”って言ってよ!」
と、ぷりぷり怒られてしまいました
たしかにね、
「そこ、ドにシャープだよ〜」って言えば、
ものの数秒で直るんです
でもね
私は “真似すれば弾けるレッスン” をしたくはありません
「なんでかな?」
「どこに♯があった?」
「調号って、どこを見るんだっけ?」
そんな問いかけを通して、
“自分で気づく力” を育ててあげたいんです
それは、今すぐの正解よりも
これから先の音楽人生にとって
ずっとずっと大きな力になるから
今日の彼女の怒った顔も
実は一生懸命だからこそ
「わかりたい」
「できるようになりたい」っていう気持ちの表れなんです
だから私は、
その“ぷりぷり”もまるごと受けとめて
そっと背中を押してあげたい
自分の頭で考えられる子は、
必ず強くなるからね
そしてその力は、
ピアノだけじゃなくて、
学校のお勉強にも、きっと活かされていきます
“自分で考える力”は、
音楽の中でも
日々の学びの中でも
未来をひらく大切な鍵だから