“ぴったり”も“だいたい”も、どちらも正解。大切なのは、自分らしく弾けること
2025.07.23
「足がぶらぶらしていると姿勢がくずれてしまう」
これはピアノを始めたばかりのお子さんによく見られることです
でも
ただ姿勢が悪くなるだけではないんです
たとえばスポーツでも
正しいフォームを身につけることが上達の近道
ピアノも同じで
足元が安定することで
身体の軸が整い
手の動きや音にも良い影響が出てくるんです
私のお教室では小さな足でもしっかり乗せられるよう
演奏時には「足台」を活用しています
“ピタッ!”と迷わず足を置けるよう
シールで目印をつけているのがポイント
そのシールひとつを頼りに
演奏前に何度も位置を確認する慎重派の子もいれば——
「足がピタッと合ってない気がする…」と
何度も左右を見比べたり
演奏直前に“儀式のように”足を丁寧に乗せなおす子もいます
そんな姿に
音楽と真剣に向き合う誠実さがにじみ出ていて
思わず応援したくなります
一方で
「足の場所?だいたい合ってればOK!」と
足台の存在を自然に受け入れ
サクッと演奏に入る子もいます
そのおおらかさが
自由な表現やのびのびとした演奏につながることも多くて
見ていてとても楽しいんです
それぞれの個性が
その子らしさとして光り
演奏スタイルにまで表れてくる——
そんな様子を見守る時間も大切なひとときです