2025.06.26
小学生の男の子とのレッスン
発表会に向けての曲を練習していると
突然の一言
「あ〜もう、めんどくさい!」
……うん、正直ちょっとイラッとします
でもそこはグッとこらえて
「発表会の曲がむずかしいから弾くのがめんどくさいの?」
「それとも、発表会に出るのがめんどくさいの?」
「何がめんどくさいの?」
しばらく考えて出た答えは
「全部」
よくよく考えてみると
子どもたちの「めんどくさい」には
いろんな気持ちが詰まっていることがあります
失敗したくない/自信がない
本当は「うまくできるか不安…」だけど、そんなふうには言えなくて
→「めんどくさいからやらない」と言ってしまう
気持ちが追いつかない/余裕がない
学校や生活でいっぱいいっぱいになって
考えること自体がしんどい
主導権を握りたい
「やりなさい」と言われると反発したくなる。
「やりたくない!」じゃなくて「めんどくさい」で距離を取る
たぶん彼も、自分なりにがんばっていて
でもうまくいかないのが
悔しかったり
不安だったりしたんじゃないかな
「はい、はい。
めんどくさいは良く解ります
ここの4小節は重々しいイメージなので
めんどくさそうにダラ~って弾いてね」
と言うと
「え~めんどくさ~」と笑って
ピアノに向かいました
「めんどくさい」が「頑張ってよかった!」に変わる時を楽しみにしています