2025.05.23
レッスン中、生徒さんの楽譜をふと見たときのこと
小さな落書きが描かれているのを見つけました
ペンで描かれたそのイラストは
音符のすぐそばで
まるで楽譜と一緒に歌っているかのよう

――このテキスト、きっとおうちで何度も開いてくれていたんだな
と思いました
子ども達にとって
テキストや楽譜は“道具”である以上に
“日常の一部”であってほしいと思っています
楽器に向かって真面目に音符を追う時間だけが
音楽との関わりではありません
練習の合間に、ふとペンを手にして
気ままに絵を描いてみたくなったのでしょう
そんな姿は、音楽を身近に感じ、自由に向き合っている証のようにも感じられました
もちろん、楽譜は大切な教材です
丁寧に扱うことも教えていきたいと思います
でも
だからといって
創造性の芽をすぐに摘み取るような見方はしたくありません
「落書き=いけないこと」と決めつけるのではなく
「それだけ親しんでくれているんだね」
「自分のテキストとして、大切にしてくれているんだね」と受け取ることもできる
そうした視点を、近くの大人が持っていけたらいいなと思っています
子どもたちは日々、音や言葉、色や形の中で、自分なりの世界を築いています
音楽の学びもまた、そんな世界の一部であるべきです
私は、音楽を通して出会う小さな“表現”の芽を
できる限り優しく受け止めてあげたいです