2018.09.25
私の教室では、メインテキストに入る前に、サブテキストを使って、ミドルC(いわゆる真ん中のド)と隣の右手レ、左手シの音をおぼえてもらいます。
もちろん年齢によって違いますが、早い生徒さんで数週間、長いと数カ月かかります。
先日、年少の生徒さんがサブテキストをとうとう卒業しました。
昨年12月に袋井で再出発させていただいて約10か月、ここまで来たか……
ちょっとだけ成長したわが子を見守りながらも寂しさを感じる母親の心境(笑)を味わったのですが。
次の週、両手で伴奏の練習を始めた複数の生
徒さんから、「伴奏の意味がわからない、メロディだけでも楽しめるよ」 のような衝撃的!指摘をもらいました。
音楽とは音の重なりからできるものと、鼻から呼吸をするくらい同じに思っていた私は目が点になりました。
連弾もしたし、ベルやグロッケンでハーモニーの聞き取りもしたのだけれど?どうしたらいいの!?
どうやら、両手に入る前に、おなじみのきらきらぼしやとんぼのめがねなどを、右手左手で交互にメロディ奏しながら音符を読む練習にに力を注いだのが、そもそもの原因のようです。
私には当たり前でも、生徒さんはきっと音符の読み取りをするのに必死でハーモニーが耳に十分響かなかったのだと思います。反省(T_T)
それからは、私も「ほら、音ってね、重なるといろんな色にきこえるでしょ?アイスクリームだってバニラとイチゴ味を混ぜたほうがおいしいじゃない」などと必死に説明したり、伴奏つきの思い出のアルバムや、エリーゼ、トルコマーチの一部を聞いてもらったり、付き添ってくださるお母さんにも、お子さんに「ここが大事なところだから」と言い聞かせてもらったり(汗)
2週間ほどしてようやく伴奏の意味が少しずつわかってもらえたようです。
伴奏はすべての音楽の出発点です。
そのためにはまず左手で和音、右手でメロディという両手奏から始めましょう。
本当に、レッスンとは難しく、楽しいものだとしみじみと実感しています。