2021.05.30
ピアノは生ピアノと電子ピアノに大きく分けられます。
ひと昔前は、「ちゃんとしたピアノを持っていないとレッスンしません(本格的な上達が見込めないから)」というような先生も多かったようです。
おおたピアノ教室ではどうかというと…
昨今の住宅事情を鑑みると「必ず生ピアノを用意するように」とは言えません😅
金銭的にも桁違いなので「どこまで本気でやってくれるかまだわからないのにそんな大きな買い物をするのはちょっと…」という親御さんの気持ちもよくわかります。
ただ最低限、早めに電子ピアノを用意していただくようお願いしています。
よく電子ピアノとキーボードを混同している方がいるのですが、キーボードではなく電子ピアノというのが大事です✨
ピアノというのは88鍵あるのですが、キーボードはほとんどの場合それよりも少ないです。
初歩のレッスンではそんなに高い音や低い音を使わないので大丈夫!と思われるかもしれませんが、レッスンで「ここが真ん中のドだよ」と教えていく時に、家の短いキーボードと教室のピアノでは長さが違うので子供たちは戸惑うようです。
キーボードはそもそも鍵盤ひとつひとつの幅がピアノより狭いので、指の開き方や手の形も変わってしまいます。
また致命的なのが、キーボードは強弱が付けられないモデルがあることです。ツマミで音のボリュームを調節は出来ますが、ここでいうのは弾き方による強弱です。
ピアノを習うときにf(フォルテ。強く弾く)・p(ピアノ。弱く弾く)という記号が出てきます。強く押せば大きな音が、弱く押せば小さな音が出る、これはピアノのとても重要な特徴で、ピアノという名前はここからきているんですよ✨
1709年にピアノが発明されましたが、それまでの鍵盤楽器(チェンバロやパイプオルガンなど)はそういった、タッチによる音量調節機能が無かったのです。
f・pは、割と早くから教本に出てきますが、タッチによる強弱の機能がない安価なキーボードではこの練習が出来ません。
こういった差は何より子供たち自身が強く感じるようで「家だと弾けたのに…」「教室のピアノは弾きにくい!」と生徒さんから言われることは珍しくありません。
こんなに子供たちにも違いがわかるほどなんだというのは、私自身教えるようになってから初めて知って驚きでした。
電子ピアノやキーボードは生ピアノより軽いタッチで弾けてしまいます。キーボードは更に鍵盤の幅も狭く子供の小さな手でも弾きやすいので、教室に来ると弾けないということが起こるんですね。
でもそんな子供たちが発表会や学校等人前で披露するときに実際に触るのは、ほとんどの場合生ピアノですよね。そういった時のためにも、なるべく本物のピアノに近いものでの練習が大切になってきます。
「どういった物を用意したらいいの?」「このモデルで大丈夫?」等、ご相談に乗りますので声をかけて下さいね😊