ピアノ・レター2024.3 「為さねば」、「成らぬ」何事も
2024.02.18
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」
と言う格言を聞いたことがあると思います。
米沢藩主の上杉鷹山が家臣に与えた家訓で、
「できそうにないことも
その気になってやり通せばできる」
と言う意味です。
私事ですが、
昨年末に開催した「大人のサロンコンサート」という発表会で、
リスト作曲の「ラ・カンパネラ」を
演奏させて頂いた時に、
まさに
「為さねば成らぬ」
を思い知ったのです。
「ラ・カンパネラ」とは
イタリア語で「鐘」の事で、
鐘が鳴り続けているかの様に高音の打鍵が続きます。
メロディを弾きながらの高音の打鍵は、かなりの跳躍になりそれだけでも難しいので
すが、
他にも、トリルやオクターブなど、ずーっと難所が続く大曲です。
人前で弾くには、
あまりにもリスクが高過ぎるので、
今まで敬遠していたのですが、
何故か、ふと挑戦してみようかなと思い、
やはり弾けない、
発表会に間に合いそうにないなら曲を変える、とにかくやってみようと決心しました。
譜読みは、
やはり大変で時間がかかりました。
練習も時間がかかり、
要所要所の細かい練習もかなりしました。
そして迎えた本番。
まだまだ手直しは沢山あるものの、何とか弾き切ることができました！
無理だと思っていても、
やってみたら意外と出来るものなんだなと、この歳ながら思いました。
何事も、
「為さねば」（挑戦しなければ）、
「成らぬ」（結果は出ない）ですね。
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