2017.10.23
ピアノレッスンで、ソナチネも中盤を過ぎてきますと、
初級レベルの大詰めを迎えます。
初級から中級レベルへのピアノテクニック面の
橋渡し役として欠かせない
ツェルニー30番練習曲。
さかもとピアノ教室では、
ソナチネ中〜後半あたりから
ツェルニー30番を併用することが多いです。
ちなみに「ツェルニー」というのは人物名で、
「カール・ツェルニー」という、
オーストリア人です。
ピアニストとして活躍していましたが、
作曲活動に転向し、生涯1000曲以上を
作曲しています。
ピアノテクニックの養成を感じさせる練習曲が多いので、
音楽的な力をつけるには不向きとされています。
確かに練習曲自体は、
音階、アルペジオ(分散音)、
アルベルティバス(ドミソ、ドミソやドソミソ、ドソミソ等の伴奏形)が多く、
あまりメロディーチックではありません。
しかしピアノ曲というのは、
大体上記の3つで成り立っています。
特に古典のピアノソナタやソナチネはそうです。
音階やアルペジオ、アルベルティバスを
いかに美しく音楽的に弾けるかで
曲の仕上がりが左右されると言っても
過言ではありません。
あと、ツェルニー30番の楽曲には、
保持音
(親指や小指の音を押さえたまま他の音を弾く)の練習がよく出てきます。
保持音は、
伴奏を弾きながらメロディーの曲(中級以上のポピュラー曲)や、
和音の上の音(和音の場合、上の音がメロディー)の曲を弾くには
欠かせないテクニックです。
しかも、ツェルニーはベートーベンの弟子です。
(ベートーベンのピアノ曲といえば、
音大受験やプロの演奏会でも弾かれる
32曲のピアノソナタが有名です。
人気曲「月光」の1楽章もピアノソナタです。)
師匠の「ピアノ奏法の本を書いて欲しい」という
要請を受けかかれたのが
ツェルニー30番を始めとする
各練習曲集なのです。
(30番のあと40番と続きます。50番、60番もありますが、かなり高度です。)
作曲された経緯分かると、
ベートーベンのピアノソナタ(他のピアノ曲も然りです)を弾くノウハウが
この中に詰まっていると思いませんか⁈(笑)
ただの指の練習だ、と思わず、
シンプルなピアノ曲こそ音楽的に弾くんだと思って
練習して欲しいと思います…♪
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