2017.08.02
怖い絵 展に行ってまいりました。
ドイツ文学者・中野京子氏による「恐怖」という感情を名画を読むキーワードにした、
新しい絵画鑑賞の仕方だと思います。
ちょうど「プチ・ピアノコンサート」の前日から始まった、この催し。
「プチ・ピアノコンサート」当日は、日曜だったせいか、
開館時間から、券売り場は長蛇の列でした。
（ピアノ発表会が終わり帰る3時頃も、
まだ列ができていました）
では早速…♫
神話や歴史、悪魔に幻想と色々な
お題に合わせた絵がピックアップされています。
普通なら絵画には、
題名や作者、描かれた時代位しか説明がありませんが、
ここでは絵の見どころや背景が、
わかりやすい説明付きで、子供にもよく分かります。
今までは、絵画鑑賞というと
ざっと絵の表面を見てるだけでしたが、
こういう説明があると、
より色々な角度から鑑賞できて面白味が増すな、と思いました。
一番印象に残った絵は、やはり目玉の
「レディ・ジェーン・グレイの処刑」です。
まず、壁いっぱいにもなる絵の大きさに圧倒されました。
臨場感にあふれ、すごい迫力です。
次は人物の鮮明さ！
レディ・ジェーンのドレスは白く輝き、肌はミルク色で若さが弾けています。
手などは血管が透けて見えそうです。
まだ16歳なのに、政治の道具に使われ処刑されるなんて…
もし時代が違えば王家の血筋のお姫様として、
もし平民なら権力争いとは無縁で、
貧しくてもいい伴侶と巡り合い幸せになっていたのでは…
と、娘を持つ身としては、不憫さが募り胸が痛むものがありました。
絵の枚数も多く、
分かりやすい解説ありの見応えたっぷりの
怖い絵 展。
ゆっくり鑑賞できて、よい時間を過ごせました♫
10月より
「大エルミタージュ美術館」展 が始まります！
こちらも大掛かりな催しです。
楽しみです。
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