2024.11.30
オールショパンのプログラムでした。
700人超収容のホールが満席でした。
今クラシック音楽のコンサートで満席にできる演奏家はひと握りだと思います。
ノクターン2曲から始まってバラード1番、コンチェルト2番ソロ、アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ 休憩を挟んでソナタ第3番にアンコール3曲という構成でした。
ソナタが圧巻で第四楽章までの構成と流れが息を呑むようでした。
流れといってもぐわーっと強引に連れて行かれるような感じではなく深い洞察に基づく楽章ごとの纏まりとその繋がりの絶妙さを感じました。
会場の興奮も最高潮で、鳴り止まぬ拍手に応えて3曲ものアンコール。
どんどん小山実稚恵さんの気持ちが乗っていくのがわかり、なんと最後が英雄ポロネーズでした。
会場には小さいお子さんのお顔も見え、あちこち見回したりお母さんにもたれかかったり眠っていたりとこんなプログラムを通して静かに聴くのは相当大変だったと思いますが、連れてきてもらえるのは幸せですね。
今はわからなかったとしてもこうした体験は絶対に無駄にはなりません。
お母さんとお出かけしてもたれかかって聴くショパン。
きっと全部忘れてしまったとしても一流の演奏を聴きに連れて行ってもらったことは温かい何かを心に宿してくれるでしょう。
何度も何度も振り返る2つ前の席の男の子と何度も目を合わせながらそんなことを思いました。
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2024.12.7(土)午前、午後ひと枠ずつ
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