2021.08.26
お稽古事ってよく考えると不思議ですよね。
塾のように受験のため、そして期限は受験までと目的も期間もはっきり決まっているわけではありません。
すぐに結果が出たり、目先のお得感があるわけではないのに多くの人がピアノに限らずいろんなお稽古事をしているのはなんででしょうね。
「最近自分から練習するようになりました。連弾も(お母さまと)合わせて弾けるようになってきたのでこれからも楽しく練習します」というメールをくださったのは1年生の女の子のお母さま。
ピアノを始めて2年が経ち、最近自分から練習するようになったんですね。
そうなんです。お稽古事ってなが〜い目で見ることが大事なんです。
そしてそれを理解してガミガミ言わず見守ってくださったからこそ自分から動くことができるようになってきました。
そしてもう1人、6年生の女の子は「最近ピアノ熱が下がってきた。気が乗らないことも多い」とわざわざ⁉︎報告してくれました。
やることが増えてきたからでもあるそうですが。
そうですね。長く何年も何十年もやっているといい時も悪い時もあり、ピアノに向かう熱量が変化するのは当然です。
でも、それでもできるだけ毎日ピアノに向かうこと、気が乗らないなと思ってもレッスン日にはレッスンに行くこと。
それがお稽古事です。
自分や子供の人生が豊かになることを願って多くの人はお稽古事をするのでしょう。
そこには中途半端に期限など決めず、淡々といい時も悪い時も向き合うからこそ見えてくるものがあります。
続けることは大変なことです。
でも続けた先にしか見えないものがあります。
お稽古事は奥が深いです。