2021.08.07
今年も調律師の村井太郎さんに講師をお願いしてワークショップを開催しました。
今回はダンパーの役割から3本のペダルを中心にお話ししていただきました。
高音域にはダンパーのない部分があって短い弦は音が消えるのも速いからというお話にもみんなよく知っていて頷いていました。
端から端まで弾いたり鍵盤数えたりいろいろしているものね。
サスティンペダル、ソフトペダル、ソステヌートペダルと順番にピアノの上から覗いたり鍵盤の側から覗き込んだり忙しく動き回って仕組みを教えてもらいます。
ピアノの下に潜ってサスティンペダルを踏んだ時の音を聴くと普段は意識していない下からの響きに驚きです。
ベートーヴェンが書きたい曲に合わせてピアノの音域が広がったり、弦を張る力に耐えられるように鉄のフレームが入ったりと簡単にピアノの歴史も教えてもらいました。
どこからどこまでが鍵盤なのかとか、鍵盤に鉛が入ってるのと入ってないのがあるのはどうしてだとかいっぱい質問が出てきます。
弾く人にとって鍵盤は見えている白鍵と黒鍵の蓋からこちら側という認識ですが、そこからずっと繋がっている先までが鍵盤なんだそうです。
そして先についているハンマーを受け止めるものに鹿の皮が使われていることにもみんなびっくり。
天然のもので滑りやすい方向があると聞くと、髪の毛と同じだ!って誰かが言ってましたね。
真ん中のソステヌートペダルは踏むと同時に弾いた音だけツメが引っかかる仕組みになっていてあとから弾いた音が全然響かないことが不思議でした。
帰ってお家のペダルで試してみてくれた人がいて「うちのペダルではできなくて、どのピアノでも同じではないことが分かった」という感想をくれました。
真ん中のペダルはアップライトピアノとは役割が違うということを伝え忘れていました。
ガッカリさせてごめんね。
でも早速初めてペダルを使った曲を作ってきてくれましたよ。
とても繊細にペダルを踏む曲で、この曲が素敵に弾けるようにペダルの踏み方をこれからやっていく約束もしました。
そうやって次に繋がる楽しいワークショップでした。
村井さんありがとうございました。