2020.09.03
調律師の村井太郎さんをお招きしてピアノがどうやって作られているのかどんな仕組みで音が鳴るのかお話ししていただきました。
以前はヨーロッパのピアノ工房にいらっしゃったそうで今もご自身の工房を持ちオーバーホールなど手掛けていらっしゃいます。
ピアノは自分で調律できないばかりか中の仕組みがよく見えず、鍵盤に触れたことでどうやって音が鳴るのか直感的にわかりにくい楽器です。
まず鍵盤がピアノ本体からザッと引き出されたらわーっと声が上がります。
そして鍵盤をみんなに1本ずつ持たせてくださって「白鍵の方が重い!」などと口々に言いながら交換して比べてみます。
鍵盤が弾くと1㎝ほど下に下がること、その下にクッション材があり微妙なタッチの加減を1㎜にも満たない薄いものから順に厚さが違うものを触らせてもらってこんなに繊細な調整がなされているんだとみんなビックリ!
一つ一つ細かく説明していただき書ききれませんが、チューニングピンに弦を巻いてある様子や弦のどこからどこまでが鳴っているか、その響きをどうやって増幅しているか、低音に銅線が巻いてあるのは何故かと興味深いお話が続きます。
とうとう時間もかなり超過してしまい、そろそろと声をかけなくてはいけないほど熱心にお話してくださいました。ピアノが大好きなことも全身から伝わってきました。
私もいつも調律の時にお邪魔していろいろ教えていただくのですが今回弦と駒と響板の関係がよーく分かりました。大きなバイオリンだと思えばいいのですね。
こうやって改めて時間をとっていただいて生徒さん達と一緒に学べるのはありがたいです。やりたかったことの一つなので興味を持ってくださる方があることはとても嬉しいです。今回は定期的に換気をしながら行いましたが密になるのは怖いのでと参加を見送られた方もありました。感じ方、優先順位はそれぞれなのでそれでよかったと思います。
でもまだまだシリーズで1年に1回くらいのペースで続けていこうと思っているので次回を楽しみにしていてください。
もう一つやってよかったなと思えたことがありました。いつもは見えない生徒さんの姿が見えたことです。質問もたくさん出たのですが質問するにも勇気がいるし、そうやって勇気を出してした質問にしっかり向き合ってもらえるととても満足するということです。
質問をしたいんだなというサインもレッスンを離れると少し分かりました。本当に楽しい収穫いっぱいのワークショップになりました。
こんなことがやりたいと思いたったのも、実際にできたのも信頼できる調律師の村井さんがいてくださるおかげです。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
いただいた感想です。
♪ 今日はありがとうございました。
一般人の目や耳にはわからないほど細かな違いによって一音一音が成り立っているんですね。
子ども達はお話がとても楽しかったそうです。とても貴重な体験ができました。
また続きを楽しみにしております!
♪ 昨日は大変有意義なワークショップを
セッティング頂きありがとうございました!
息子も「とても楽しかった。普段、消極的だけど一番質問できた!」と興奮ぎみに話していました。
私も、帰宅後クリスタルピアノについて調べたり、興味が大変広がりました。
いつも調律はお邪魔しないようにしておりましたが、今年は息子と共に色々聞いてみたいと思います。
村井さま、大変素敵な方でした。
来年も宜しくお願いします。