2020.07.23
今年は現代の私たちが経験したことのないことが世界規模で起こり、日常の些細なこと、当たり前だったことが次々と当たり前ではなくなりました。
3月に曲選びをした頃には気温が高くなればと楽観視していましたがむしろ逆でした。楽器店の発表会に参加予定が、それがなくなりリモートレッスンでも頑張って練習してきたのに急に梯子を外されるなんてガッカリするだろうなと会場探しに奔走しました。
そうしたら潮音寺さんが多目的ホールを貸してくださることになって広いホールに少人数で窓を開け放って開催することができ、本当にありがたかったです。
第1部は元々弾く予定だった曲だけでは寂し過ぎるのでそこからレパートリーの掘り起こしをしてやりたい体操、弾きたい曲をみんなに出してもらってほぼ希望通りに演奏してもらいました。それ以外にもご家族皆さんに協力していただいて歌や連弾にリコーダー、やっているうちにどんどんアイデアが出てきて普段遊び弾きしている曲まで盛り沢山になりました。
それを一つのお話に繋いでご家族それぞれの演出も楽しく盛り上がりました。
第2部は自分の名前をモチーフに作曲したものを演奏してもらうコーナーとバレエをやっている娘に協力してもらってワルツのステップを体験してもらうコーナーを設けました。これからワルツを弾く時にイメージし易くなるといいなぁと思って。
第3部はいよいよ頑張ってきた曲達のお披露目です。みんな堂々とその曲の世界観を表現してすごいなぁと聴き入ってしまいました。
本番直前に不安を打ち明けてくれた子もいましたし、なかなか練習をしない我が子にヤキモキしてしまったという感想をくださったお母さまもありました。
それでもみんなそこを乗り越えて本番に合わせてくる力がすごいな、元々その力を持っているんだなと思いました。
これからもみんなが輝けるようにサポートしていきたいと思います。
それにしても都内で感染者が増え続け、前々日までYouTube配信コンサートと並行して考えていました。無事に行えてホッとするのと同時に目の前のお客様に聴いてもらえるありがたさと音楽や舞台は心の交流なのだなと思いました。
きっと配信でやったらこの感動は味わえなかったことでしょう。
厳しい状況の中会場を貸してくださった潮音寺さん、私の好きな素敵な響きに調整してくださった調律の村井太郎さん、関わってくださった全ての皆さまのご協力に感謝致します。