2018.09.16
アコースティックピアノお持ちなら、
1年に1回は必要とされるのが、
「調律」。
教室でも、1年に1、2回
調律師さんに来ていただいて
午前中いっぱいかかって
グランドピアノの調律をしてもらっています。
調律師さんとは長年のお付き合いで
調律の前には
「柔らかめの音にしてください」
とか
「ペダルをもう少し踏みかえやすくしてください」
とか
希望を言ったりもしますが、
ほとんどお任せ(^^)
それで、
益子しょうこ先生主催の
「調律体験セミナー」に参加してきました。
講師は、調律師の宮城賢太さん。
お話は
調律師の宮城さんが
調律師になるきっかけから始まり
調律師になるためには、
ピアノの歴史
ピアノのお手入れ方法
ピアノの選び方
等のお話の後
いよいよ調律とは・・
簡単にまとめると、主に調律師さんは、
次の3つのことをしてくださっています。
①調律(正しい音程を合わせること)
②調整(ひきやすいタッチに調整すること )
③整音(美しい音色、良い音量バランスを作ること)
①は、調律師さんが調律の時、
何度も何度も同じ音を鳴らしている
あの作業のこと。
左手で音を鳴らしながら、
右手で工具を微妙に操作して、
音のうねりがなくなって、
澄んだ音になるよう、
全身を使って1音1音
音を作っていく作業をしてくださっているのです。
この作業には、絶対音感が必要なわけではなく、
音のうねりを聞き取る良い耳が必要だということを知りました。
実際やってみて、なんと難しいことか💦
この集中力と忍耐のいる仕事が終わってやっと②調整と③整音の作業に入ります。
ピアノは、管楽器や弦楽器奏者とはちがい、
自分の楽器を調整できないことがほとんどです。
音程などは合っていることが前提で
毎日ピアノと接している分、
ピアノ奏者は、音の状態に鈍感になってしまいがち。
でも、調律師さんと良い関係を築くことができれば、
自分のピアノを良い状態に保つことができ、
自分のピアノの状態を把握することもでき、
良い音いつも聞いていることで、
良い耳や感性を養い、保つことができるのです。
皆さんも、
今度調律師さんが家にこられたら、
その作業を見たり、
調律師さんにいろいろ質問してみたりしてはいかがでしょうか?
そして、自分のピアノのことをもっとよく知ってみませんか。