2019.06.02
大学生の男子生徒の話です。
彼は小学1年生から来ていて、ピアノが楽しい楽しいと言ってくれていました。
3年生の時にパパさんの大阪への転勤が決まりました。
それを知った彼はレッスンに来て、
「朝ごはん食べてすぐに新幹線に乗ったらレッスンに間に合う」
と言いました。
それからは来る度に、
「朝ごはん食べてすぐにに新幹線に乗ったら、、」
と同じ事を言うようになりました。
お引越しの日が近づいて、いよいよ最後のレッスン日の事。
ママさんから出た言葉は、
「この子がどうしてもピアノをやめたくないと言います。
そこまで強く思うのなら、、と話し合って大阪へは急遽主人が単身で行ってくれる事になりました。
今日は
『お世話になりました』と挨拶する予定が、
『これからもよろしくお願いします』の挨拶に変わりました」
と言うものでした。
私は思わずママさんに抱きつきました。
それから2年間、パパさんはピアノの為に単身赴任を余儀なくされてしまわれたのです。
私はただの街のセンセなのに、、、
この出来事が私を育ててくれたと思っています。
今彼は就活の真っ最中です。
もう音楽的な自立は出来ているのに、
「地方に飛ばされなければピアノに通える」
と言っています。
お読み頂きましてありがとうございました。
では又、ごきげんよう。