2018.06.06
明るくて頑張り屋の女子高生の話です。
彼女は小学3年生の頃、
ほんのちょっとした事で泣く。
泣き始めるともう何を言っても、何をしても、何もしないで待っていてもダメ。
おまけに今まで出来ていた事も出来なくなって。。
遠くから通っているのに泣くだけで終わる事もあるレッスン。
私も泣きたい気分でした。
こんな状態が長く続くと、私もこのまま指導を続けられるのだろうかと自信を持てなくなりました。
レッスン以外の日にお母様とお会いしてゆっくりお話をすると、
「私はピアノのお稽古にはこだわりを持っています。先生を信じています」
と仰いました。
(レッスンにならないようなレッスンなのに私を信じて任せて下さっている)
指導に迷う度に、私はこのお母様の言葉を噛み締めていました。
そして、
「この子は絶対に良くなる。
いつかこんな日々が笑い話になる」
と成長した彼女の姿を想像してこの時期を過ごしました。
この状態は段々と薄皮を剥がすように良くなって来て、気がつくと問題無くレッスンが出来るようになっていました。
中学生になった頃からは、反応の良い彼女のレッスンはとても楽しいものになっていました。
時々ふと昔の事を思い出し、本当に笑い話になったなと思います。
そしてつくづく感じるのは、親御さんのご理解とサポートは大事だと言う事です。
今年の発表会で彼女は継続10年の表彰ですが、私の気持ちとしてはお母様にも差し上げたい賞です。
今日もお読み頂きましてありがとうございました!
では又、ごきげんよう。