2017.10.25
実家の家を兄が建て替えると言うので、私が残してある物を取りに行って来ました。
たいした物は無いので全部捨ててもらう事にしましたが、この子だけは持ち帰ってきました。
これを使っていた頃、若くて元気だった両親がいたんだな〜
(父は既に他界、母は認知症です)
ピアノの先生に憧れていた自分もいたな〜
と、湯呑み茶碗をさわりながらしみじみしみじみ。
そう言えば高校生の頃に使っていたオープンリールのテープレコーダーは無かったけれど、たぶん自分で処分したんだな。
練習している曲を録音してよく聴いたな。
時々回転数を落としてゆっくりしたものを聴いて、転んでいる所が無いか、とかアラを探したな。
もし残っていたらどんな風に弾いていたのか聴きたかったな。
そんな事を考えていたら腑におちました。
私が生徒たちに、
「もし音を見る事が出来る拡大鏡があったとして、それで見たらここの所が雑よ」
という言い方をよくするのは、このオープンリールでの自分の練習から来ていたのですね。
そして幸せな娘時代を過ごさせてもらった家には、
「お世話になりました。ありがとうございました!」
と声に出して心からお礼を言いました。
もの思う秋の日です。
では又友引の日に、ごきげんよう。