2017.10.02
小さいお子さんの初めてのレッスンは責任を感じます。
最初の導き方いかんで、その後の成長が違って来ると思うからです。
私は導入の生徒は、軌道に乗るまで毎回録音しています。
そしてレッスンが終わってからゆっくり生徒の様子や習熟度をノートに記入し、記入し終わったらその分の録音は消しています。
先日ある方が、
「中学生の娘が不登校気味で、ピアノのレッスンもさぼりがちで困る。
でももう少し頑張ってピアノを続けてほしい。
そうすれば小さい子を教える位なら出来るでしょ。
難しくなって来たらA子さんみたいな人が教えれば良い訳だから」
とお話ししていました。
私はそれを聞いて、世の中にはこの様な考え方をする方が少なくないのかもしれない。
と、とても残念な気持ちになりました。
指導者向けの導入セミナーに行くと、ベテランと思しき先生方が沢山受講されています。
皆さん導入の大切さを感じていて、ご自分のレッスンをより良い物にしたいと熱心に勉強を続けていらっしゃるんだなぁと感じています。
ロシアの、とある音楽学校では初心者のレッスンは、老練な教師か現役のピアニストしか担当しないのだそうです。
本当は導入のお月謝が一番高いと言う先生がいてもおかしくないと思うのですが。
それは理解されないでしょうね。