2017.08.12
後輩と言っても親子近く年が離れている大学の後輩の話です。
彼女はピアノがとても上手で、人柄も良いので信頼されて、伴奏者として引っ張りだこです。
コンサートに行く度に、
音が綺麗だな〜
彼女の伴奏だと歌いやすいだろうな〜
と感じます。
その彼女がこの度、大手音楽教室の先生としても仕事をする事になりました。
今までは大人限定のお教室や、
自宅でも子供さんを教えていましたが、本格的に色々な保護者の方たちに出会う事になった訳です。
昨日は、その保護者の一人から
「え⁉︎ そんな理不尽な事を言われたの?」
と言う悩みを聞きました。
でも私に話をした時点では、すでに自分の中で整理がついていて、
もう大丈夫だな!
と安心しました。
「全て財産になるからね」
と話しながら、
思い出してしまいました。
私もヒヨコ時代に泣いた事件を。
あれは大学を卒業してすぐでした。あるお教室で沢山の生徒を受け持ちました。
その中で同じ学年のお友達同士がいて、同じテキストを使っていました。始めた日も同じです。
ある時、その一人のお母さまから電話があり、突然
「辞めさせていただきます」と。
理由を聞いたら
「昨日、娘のお友達の○○ちゃんの楽譜を見ました。
そうしたらうちの娘より進んでいました。
ウチの娘は雨の日も風の日も休まずに通っているのに、お友達の方が進んでいるなんて許せません」
と言う理由でした。
そんな事に本気でお怒りでした。
そのお子さんのレッスンは順調で、本人も笑顔で通っていたのです。
私は大事な事は何なのかを一生懸命に説明しましたが解っていただけませんでした。
立派な先生なら、このお母さまが理解出来るように導けるんだろうなぁ、
と思い、自分の未熟さが悲しかったです。
大昔の話でした。
みんな悩んで大きくなるのだ!