2015.11.16
秋の深まる、凛と冷たい朝の空気の中に
どこからかリコーダーのボレロが聴こえてきます。
リコーダー特有のちょっと憂いのある音色で
あの有名なフレーズが繰り返され
思わず耳をそばだてました。
音楽をする、ということは
自分の手で音が紡ぎ出るのが楽しくて楽しくて仕方ない時期と
やっても、やっても、思ったようにできず
甲斐なくて情けなくて、答えの見えない暗黒の時期と。
こんなしんどいこと、もうしたくない。
と投げ出したくなる時期と。
もう一回、もう一回、やろう!と、決断する時期と。
ちょうどボレロのテーマが繰り返されていくように。
その時その時、真剣に考えたいくつもの答えが
今につながってきているように思います。
この気持ちは音楽を習おうとする誰もが
経験するものかもしれません。
もちろん私も、例外なく今尚経験している事でもあるわけです。
もうすぐ発表会。
みんな、いろんな気持ちにぶつかっているかもしれません。
どんな気持ちも大切に。
いいアドヴァイスなんかできないけど
いつも隣にいますから。