2022.06.10
レッスンにおいでの大人の方々。
皆さん、大変な読書家でいらっしゃる。
本の話を伺ったら、
どの方も
きっと1時間のレッスン時間は
あっさりと過ぎてしまうはず・・・
その中のおひとりNさん。
読まれた本を
「よろしかったらどうぞ・・」と、
そっと
置いていってくださる。
「もういりませんから、
どんどんどなたかへまわしてください」と。
その中に
絵本が、沢山含まれている。
Nさんが持ってきてくださる絵本は、
まず、絵が🖼
とにかく、きれい。やさしい。
私は
レッスン室に
かつて我が子達が愛読した、
しかし
かなりくたびれた絵本を
季節ごとに変えて置いている。
絵本に興味のあるお子さんは
帰りがけに、手に取り、
「どうぞ」と言うと、
嬉しそうに、借りていってくれる。
私は
絵本を手に取っているお子さんの顔を
見るのが好き。
どの子も、例外なく、
一瞬
夢の世界に入り込む。
その顔が
温かく、美しい。
Nさんが置いていってくださった本を
さっそく
〝絵本大好き〟〝絵本から飛び出したような〟
1年生Yちゃんが
「これ大好きな絵本❣️児童館にあるよ。借りてっていい?」
と嬉しそうに抱えていった。
Nさんにお伝えしたら、
「私以外に
誰かがまた読んでくださったら、嬉しいわね」と。
Nさんの歌は
清々しく、やさしい。
持ってきてくださる絵本の色彩に
良く似ている。
絵も
文学も
そして音楽も
全て共通していることがある。
人の心があること。
感動があること。
主張があること。
自由であること。
私も
ピアノのちょっとした時間に
絵本を手に取ってみようと
改めて思った。
また
レッスンのなかで
言葉で表現して伝えるよりも
絵で伝えることで、
子どもたちにより分かりやすいことも
多々あるだろう。
Nさんの心を大事にいただこう。