2018.09.13
今レッスン生の中に
高校3年生が3人いらっしゃる。
大学進学を目指して
真剣に毎日を過ごしている。
定期テストの内申書も大切だし
センター試験もちょっと迫ってきたし
心の中には
計り知れない程の重いものが
あることだろう。
それでも
毎週
ピアノに来てくれている。
あるレッスン生は
気分転換になると言っている。
私も
2人の娘の受験を
かつて経験しただけに(そばでウロウロしていただけだったが)
彼らの大変さだけは
痛いほど分かるし、
少しは寄り添える気がしてくる。
勿論
何ひとつ
役になど立てない。
レッスンでは
せめて
ふっと笑顔になれる1フレーズを
紹介するとか、
レッスンの何分間か
無心になってピアノを弾いてもらうとか、
受験の後に手に入った大学って
こんなに良いところって
話してみるとか
ちょっと美味しいクッキーを
帰りに持って帰ってもらうとか
そんなちっぽけなことかもしれないけど、
今まで10年以上
小さい時から見ていたレッスン生達だから
我が子のような思いを
勝手に持ってしまっている。
福島を離れてしまうレッスン生もいて
今回が最後かな・・・
とレッスンの度に
思っている。
毎回
ちょっと淋しい気持ちではある。
だからこそ
1回1回のレッスンは
非常に貴重な時間で
大切にしたい。
3人のすてきな若者たちに
4月には
満開のサクラが
咲くことを
心から祈りたい。
そうだ。
小林多喜二が
「闇から出てきた人こそ、
1番ほんとうに光の有難さがわかるんだ」と
書いていた。
そんな気持ちを
是非味わってほしい。