2017.06.02
♪Yちゃんは5月から『ブルクミュラー』に入りました。
♪“では1番の「牧歌」から”・・・とは、なぜかならないのです。
ブルクミュラーに進んだ生徒さん達の大部分の方は、楽譜を手にする前から
「アラベスク」が
頭の中にも、心の中にも、鳴り響いていて
「牧歌からはじめよう」とは言えない雰囲気が、子ども達の全身に漂っている。
♪これまでの発表会で先輩さん達がかっこよく弾く姿を、ほぼ毎年聴いていて
子ども達にとっては“いつか弾いてみたい”のNo.1かもしれませんね!
♪Yちゃんも5月始めに、念願の「アラベスク」をいよいよ手に入れ
とっても上品なYちゃんですが、さすがに喜びを隠しきれないといった感じ。
満面の笑顔で帰って行きました。
♪それにしても・・・!
Yちゃん!次の週には最後まで両手で、ほぼ間違いなく、
スラスラっという速さで弾いてきてしまいました。
最初のテーマの『ラシドシラ』の16分音符も滑らないでとても揃っています。
♪そして3回目の今週は・・・
強弱もリタルダンドも見事にかっこよく付いて、繰り返しの部分も変化をつけて・・・
Yちゃんの弾く姿にもゆとりがあって気持ちよさそう!
小さなピアニストって感じだ。
これで黄色っぽいドレスでも着たら、ますます絵になる。
♪そこで、楽譜の指定通りに、
138(出版によっていろいろですが)の速さをメトロノームで確認して
まず私がその速さで弾いてみた。
♪(速いなあ・・・)まじめなYちゃんの顔がちょっと曇った。
♪私 「やってみる?」
Yちゃん「うん」(ちょっと不安だけど弾いてみたいといった表情)
♪大成功・・・・腕の力が抜けて、粒も揃って、一気に弾いた感じだった。
♪来週はこの速さで2台の連弾となる!非常に楽しみ・楽しみ!
♪興味を持ち、心を動かされ、弾いてみたいとあこがれた曲。
それに出会ったとき、子ども達はすごい力を出してくる。
♪『教材』がいかに大事かである。
子どもの『今』にあった曲を教師が選択し、常に提供できるか・・・
教師の重要な仕事のひとつと感じる。