2022.06.30
先日、長年信頼してお付き合いさせてもらっているカワイ楽器の担当者さんに同席していただき、電子ピアノ購入を検討されている生徒さん宅へ向かいました。
電子ピアノもピンキリでその差の違いなどを細かく説明していただく為でした。
その際にお話の中で担当者さんが「ピアノをどう弾いてどこまで表現したいか、は「料理」と似ている」と例えを出していたのですが、私も全く同じ考えだと深く頷いたのです。
それも、同じようなことを以前別のブログにて綴った事がありました。
料理は美味しく食べてもらいたい為にまず基礎があり、そこからスパイスやアレンジを加えてさらに美味しく仕上げる。
ピアノも基礎があってこそのアレンジでより魅力的な演奏となります。
ハノンやバイエルなどの基礎本をしっかりこなした状態で弾く曲は、音の粒が綺麗に揃い、美しくメロディラインが歌います。
ただ「美味しい」だけでなく「印象に残る味」。ただ「上手」ではなく「伝わる演奏」。
料理も演奏も最終的には『表現』なのです。
フィギュアスケートも同じですね。今やトリプルアクセルを飛べる子はたくさんいます。その中でも曲に合わせてより感情豊かに表現出来ているスケートがとても魅力的な演舞となるでしょう。
ピアノを選ぶ基準は「どこまで表現したいか」。
電子ピアノの値段の差や電子ピアノと普通のピアノとの違いはそこにあります。
とは言いましても、ピアノの置かれる環境やご予算などがありますので、特に新しく習われる生徒さんのピアノ購入については一度ご相談をいただきたく思います。
写真は私の尊敬する和食料理人の一皿です。
古民家や夏野菜の器に青紅葉をあしらい、美しい日本の夏の涼がパッと見てとれますね。