2015.05.11
こんばんは。
福岡市城南区ピアノ教室
chou*chou(シュシュ)piano教室です♪
少し前のお話ですが
先月末に1日かけて
石黒加須美 先生の
絶対音感のセミナーを
受けてきました。
「絶対音感は小さいうちに」
とよく耳にしますが
絶対音感と相対音感、
その違いと身につけ方を
小さいお子様もお預かりする立場として
把握しておきたいなと
思ったからです。
絶対音感とは
他の音と比べずに
ポンと与えられた音(和音や単音)を
何の音か判断できる能力、
相対音感とは
先に与えられた音や
和音なら他に鳴っている音と比較して
相対的にその音が何の音か
判断できる能力ですが、
楽器を弾くほとんどの人達が
持っているのは
相対音感で、
絶対音感を身につけるには
それ相応の訓練を受ける必要があります。
(中には素質を持っていて
普通にピアノを受けるだけでも
身につく子もいるそうですが)
江口寿子先生のテキストを元に
より分かりやすく噛み砕いて
レクチャーして頂き
そしてその結果
どうなるのかという実例を
先生のお教室に通われている生徒さんの
レッスンの様子を通して
一部ビデオで観せて頂きましたが
その効果の素晴らしさには
目を見張りました!!
あれだけの音の聴けわけ、
響きを聴き取る力を身につけられたら
ピアノを弾くことが
本当に楽しくなると思います!!
やはり素晴らしい能力なのですね。
(もちろん相対音感も必要なので
後から相対音感も
身につけるそうです。)
そしてここでいう絶対音感は
ヘルツで聴き取るものではなく
クロマ(響き)で聴き取るものなので
よく聞くような
「生活音が音程とズレていて気持ち悪い」
ということにはならないのだそうです。
ただやはり、
それだけの素晴らしい能力を
身につけるには
日々の積み重ねを欠かすことは
できません。
ご家庭で1日に5回、
お母様からお子様に
和音を弾いて聴かせて頂き、
そのデータを記録することを
何年も続けて頂くというご協力が
必要だというお話でした。
それに相応するだけの
とても素晴らしい能力ですが、
それに対する
お母様の深いご理解と
熱意がいることを
痛感しましたし、
中途半端にやっても
身につかないことなので、
こちらも
気軽にレッスンに
取り入れられるものではないことを
実感しました。
当教室のレッスンの在り方、
目指す方向など
よく考えますが
現時点ではこちらは
取り入れさせて頂く予定は
ありません。
ですが、
指導させて頂く立場として
知識を持っていたい内容ですし、
今回のセミナーも
とても勉強になりました。
そして石黒先生が
この絶対音感の能力自体を
「特異な能力」として
注目されることを
目的とされているのではなく、
子供たちが
本当にピアノを大好きになり
本当の意味で
ピアノを楽しめるようになるための
大切な要素の一つとして
取り入れていらっしゃることに
共感致しました。
大変有意義な時間を
ありがとうございました。