2025.11.22
ポンキエッリの音楽は、プッチーニやマスカーニの管弦楽法の豊かさ、劇的構成、旋律美に影響を与えたと考えます。プッチーニの抒情的な場面やマスカーニの写実主義的表現に、ポンキエッリの手法が反映されているかもしません。
ポンキエッリはヴェルディよりも複合的で色彩的な管弦楽を用いました。プッチーニはこれを受け継ぎ、多層的で緻密な管弦楽法を展開し、管弦楽法の拡張をしたと思います。
プッチーニの歌劇は歌と劇が一体化していると考えます。それはポンキエッリの熱情的な旋律と劇的な場面構成を結びつける手法が影響していると推測します。そして、彼の歌劇でも場面転換や群衆場面の音楽が巧みに描かれますが、それはポンキエッリの歌劇で見られる大規模な舞台構成の中でのバレエ音楽の導入などと同様の手法と理解します。