2025.08.27
新古典主義音楽は、20世紀前半、第一次世界大戦後のヨーロッパで広く展開された音楽の理念や主義であり、イタリアとその他の国々の音楽文化に深い影響を与えたと考えます。
ワーグナーやマーラーなどの激情的な主観的のロマン派音楽への反動から、バロックや古典派の形式美や調和美が改めて評価されました。音楽は様式の美や構造の美へと重心が移り、理知的・客観的な音楽が志向されるようになったと思います。
戦後の混乱の中、大編成のオーケストラよりも小編成や室内楽的な編成が主流になりました。これにより、軽快で明晰な響きが好まれるようになったと考えます。