2018.05.20
先週は初台のオペラシティリサイタルホールでのグループコンサートに参加しました。
大きなホールでのコンサートは、約10年前のサントリーホールの旧小ホール以来です。
そのため、参加が決定してから緊張の連続でした。
4月始めには調律をして、ピアノのコンディションも万全な状態で練習を続けました。
充分な練習をし暗譜も完璧だったのですが、本番1週間前に腱鞘炎の為腕が痛くなりピアノが殆ど弾けなくなりました。
気持ちも落ち込み、心身共どん底でした。
周りの方々のご指導励ましを受け何とか当日を迎えました。
本番前やはり緊張していました。
深呼吸や体を軽く動かして時間を過ごしました。
しかし、名前が呼ばれステージへの階段を上がる時に何だか楽しくなり、自然と笑みがこぼれました。
演奏ナンバー1番だったのですが、ステージに立ち大勢のお客様を目にして「本日はようこそいらっしゃいました。私がトップバッターで演奏します。どうぞ私達の演奏を楽しんでいってください。」という心の声が自然と出ました。
椅子に掛けて大きく息を吐き演奏を始めました。
ホールの天井までピーンと響く心地よい音が出ました。
後は力まず落ち着いてちょっと楽しんで弾きました。
私の人生の中で、一番良い演奏だったと思います。
まるで演奏の女神様が舞い降りてきたかのようでした。
今まで努力してきたご褒美をもらったのかなと思います。
今回の経験で、努力して無駄な事は何ひとつないと確信しました。
これからも少しずつですが前に進んで行きたいと思います。