2016.05.25
21世紀日本歌曲の潮流というコンサートが渋谷の伝承ホールで開催されました。4人の作曲家の作品がそれぞれ依頼を受けた演奏家によって演奏されました。私は服部萬里子先生の作品を初演させて頂きました。島崎藤村の最初の詩集「若菜集」から流星、かもめ、昼の夢の3曲で藤村の若々しい感性が活かされた爽やかな曲です。このコンサートシリーズは現代日本歌曲の作曲家による熱い思いによって書かれた作品が繰り広げられます。歌曲は言葉を大事にその内容が伝わるように作曲なさいますので器楽曲とはまた違ったご苦労があるようです。でもそれを全く感じさせない自然な音楽の流れが完成しているので作曲家のお力には脱帽です。