2016.03.26
トピックスをご覧いただき、ありがとうございます。千葉県香取郡多古町にある「ピアノ教室CAT(キャット)」の先生です。
【支えるところ、力を抜くところ。】「たいこを鳴らしてみましょう(イメージしてみましょう)」のつづきです。
曲の中に、付点4分音符と8分音符を組み合わせたリズムがあったとします。
私はこのような時、手でリズムをたたくということは、しません。
「たーんた、たーんた」といったリズム唱、またはピアノで弾いて見せて、まねをしてもらうということで、レッスンをすすめています。
「たーんた」と手でリズムをたたくと、「たーん、た」のように、「たーん」と「た」のあいだは、どうしても手が離れてしまいます。
でも、「たーん、た」ではなく、「たーんた」と音をつなげたい。
では、手をぎりぎりまで離さず、リズムをたたいたら?
今度は、力で手を押し付けたようになりますね。
それでは、「たーんた」と歌ってみてから、ピアノでまねして弾いてみたら?
付点4分音符の「たーん」の部分は、1本の指で手、腕を支えていることが、おわかりになると思います。
「たーん」の部分を鍵盤を押し付けるように弾くと、「た」の8分音符を弾く時、おもうように指が動きません。
また逆に、付点4分音符のところで、指が支えきれないと、音がつながらず、音が切れて聞こえます。
ピアノはハンマーという部分で、弦をたたいて音を出す、構造上は、太鼓のような打楽器の特性を持つ楽器です。
ですから、音をつなげて弾く【レガートで弾く】ということは、実は、とてもむずかしいことなのです。
支えるところと、力を抜くところ。
この微妙な感覚【タッチ】の加減、これがクラシックピアノ独特の奏法です。
このような運動の感覚を習得することは、ピアノを離れても、お子さんにとって良い影響がある、と私は思っています。
う~ん・・・。
どれだけ、ことばで、お伝えできたのかなあ~。
文章にするのって、むずかしい・・・です。