2024.09.07
中学生の生徒さんが、合唱曲「カリブ夢の旅」の伴奏を練習したいと、レッスンで楽譜を持ってきてくださいました。
なつかしい～！！！
自分も中学生のときにめちゃめちゃ弾いてました。何年前、いや、何十年前？！
さっそく自分が中学生のときに疑問に思っていたことを生徒さんに聞いてみます。
「カリブ海ってどこにあるの？この歌は冒険がテーマ？」
生徒さん「・・・？」
そうなんです。意外と曲の中身について知らないままになってしまうことは多いのです。
というわけで、さっそく文明の利器（＝ググる）に頼りましょう。
「宝探しの歌詞だし、キャプテン・キッドっていってるから海賊じゃない？」なんて話しながら、「カリブ海」で検索すると最初に出てきた画像は、
エメラルドの海を泳ぐブタさんでした(*´▽｀*)
海賊といえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウが思い浮かぶ方も多いと思います。
ジャック・スパロウのモデルとされる人物は複数いるようですが、その中のひとりエドワード・ティーチは、カリブ海でとても恐れられていた海賊です。
「カリブ夢の旅」の歌詞に登場するキャプテン・キッド（本名ウィリアム・キッド 1635年-1701年）も海賊で、音楽家パッヘルベル（1635年ｰ1706年）が同時代となります。
世界史でいうと、東インド会社が登場し、ヨーロッパの国々が世界進出をどんどん進めていきます。
ドイツで活動していたパッヘルベルにインドの紅茶を飲む機会はあったでしょうか。
ひとつの音楽作品に隠された背景を掘り下げていくと、日本や現代を飛び出して、世界や歴史に触れることができます。
カリブ海はアメリカのフロリダ半島の南東に位置しますが、日本からはかなり遠いですので、地球儀を見ることで「ここにあるのか」と実感するかもしれません。
近年、「リベラルアーツ」という言葉が当たり前のように教育界などで使われていますが、音楽教室は自然に「リベラルアーツ」に取り組むことができる魅力的な場所になれそうです。