2023.08.18
今回の講座は、モノコードという楽器を製作しました。
木片に1本の弦を張り、指ではじいて音を出すという非常にプリミティブな楽器です。
でも、このモノコードから、いろいろな方向へ音楽の旅に出かけることができるのです。
例えば、たった1本の弦の音から「ドレミファソラシド」を見つけることは、少し深堀りすると「数比」の追求になります。
オクターブの音程は「1:2」という数比で表せますが、これは、1オクターブ上の音は、弦の長さが半分になるということです(ピタゴラスが発見したといわれています)。この仕組みは、ピアノという楽器の形状にも深く関わっています。
1本の弦を2本、3本・・・と増やしていくとどうでしょう?ギターやウクレレに近づいていきます。共鳴する箱などをつければ、音量が増えます。
指ではじくことから、道具を使う発想が生まれれば、三味線のバチやヴァイオリンの弓になりますね。
人間の想像力・創造力は、簡単なものを複雑にしたり、他の要素を組合せることが原点になっているのかなと感じるときがありますが、大切なのは「こうしたらどうなるんだろう?」という疑問や探究心を持つこと、そして、実際にやってみることかもしれません。
世界は「やってみないとわからないこと」にあふれていますが、まちゼミのおかげで、久しぶりに「やってみないとわからないこと」を体験することができました。