2023.07.21
この春頃から新しくスタートした「音楽と算数コース」は、8月以降、「音楽探究コース」に名前が変わります。こちらのコースで一番大切にしていることは「手を動かし触れる・経験する・考える」です。
楽器の演奏というのは、これら3つのことを同時に行っているので、人間の体や脳の働きとしてはかなり複雑な部類に入るのではないかと思います。
・手を動かし触れる→楽器に触れて音を出す(演奏する)行為
・経験する→演奏しながら音を聴く行為
・考える→音が合っているのか、イメージ通りの音が出ているかなどを判断し、演奏を総合的にまとめながら構築していく行為
でも、よく考えますと、この複雑な行為の出発点は「手を動かし触れる」という単純なものです。人間が人間らしい能力を発揮するためのスタートが「手を動かし触れる」こと。
こんな単純なことが自分の世界を広げていくのだから大切にしたい、それが「音楽と算数コース」の原点のひとつですが、取り扱う内容が、楽器演奏はともかく、教科書的な「算数」を超えて、立体図形を作る工作であったり、簡単な科学を学ぶ楽器作りであったり、多岐にわたってきたため、コースの名前を教科名に縛り付けることが相応しくないように感じてきました。
いろいろと考えた結果、音楽をきっかけにした探究の時間ということで、「音楽探究コース」に落ち着きましたが、自分のネーミングセンスの無さに涙がでそう。。。
8月からは発表会に向けた合奏練習と折紙を使った図形の思考に取り組む予定です。